原木しいたけ栽培講習会

上川の里

 2月21日に、上川の里にて講習会を行いました。
 新型コロナウイルス感染予防としてアルコール消毒やマスク着用など行いました。

講師の方の説明と実演です。
木の端から5センチほどのところから、20センチほどの間隔で開けます。そして、5センチほど回し、千鳥状に穴をあけます。しいたけの菌糸は、木の上下方向に伸びやすいですが、横方向には伸びにくいです。
先日、切り出したコナラに、専用のドリルを使って穴をあけます。ストッパーがついており、適切な深さまで行くと、それ以上進まなくなります。
開けた穴に、しいたけ駒菌を差し込み、小槌で打ち込みます。
しいたけは、菌界の生物です。植物界の生物のように種はなく、胞子で増えていきます。この駒の表面に見えるのが胞子が発芽した菌糸です。もちろん中にも菌糸が居ます。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。怪我などせず無事に終えられました。また、ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
この後の、原木の話

 栽培方法も様々ですが、簡単なのは次の方法です。日陰で、雨が当たり、風通しが適度に良い場所に置きます。土に直に置いてしまうと、雑菌が付いてしまうため、枕木を当てるといいです。原木の中の水分を均等にさせるため、3か月に1回程度、天地返しをするといいです。
 雨が降らない時期は、ジョウロで水を掛けます。水道水にカルキが入っていますが、特に問題はありません。気になるようでしたら、バケツに一晩汲み置きした水をご使用ください。
 数か月もすると、開けた穴の中は、菌糸でいっぱいになり、原木の中へと菌糸が伸びていきます。木や環境にもよりますが、一般的に2年ほどで、しいたけが出てくると言われています。

 さて、しいたけはどこから生えてくるのでしょうか?
  1.駒を打ち込んだところから
  2.樹皮の間から

 菌類は、植物と違い、葉緑体で光合成をして栄養を作ることが出来ません。その為、原木の養分をとって成長していき、原木はどんどんと朽ちていきます。しいたけが、沢山生えてくると原木の寿命は短くなり、あまり生えないと長くなるようです。3~5年は1本の原木でしいたけを栽培することができるようです。

 私は年内にでも、しいたけが生えてきて、七輪で炙って、井戸水と共にと思っていましたが、お預けのようです(^-^;
 しいたけを水で濡らしたペーパーで軽く吹き、軸を取ります。色い面を下にして焼きます。焦げないように遠火で。数分すると、水が浮き出てきます。この頃がいい塩梅の食感です。そこに、塩を一つまみ。浮き出てきた水も落とさずパクっと。軸ももちろん一緒に焼き、こっちはお醤油で。